08 / 05 / 2016
ひとりひとりの方法で
By 福山奈々 /
5月に入り、新しい生活にもなれてきた生徒さんたち
ピアノもそれぞれのペースで頑張ってくれています。
コンペに挑戦する生徒さんたちは
いろいろな方法で曲の理解を深めていっています。
小さな子供たちには少しきっかけを与えてお話をつくったり
情景を思い描くなどイメージを持ってほしいと思うのですが
私が思った以上の想像力を発揮して
それぞれの方法で取り組んでくれています。
Kちゃんは教会の絵を描きました。
ヨーロッパの古い大きな教会の画像をママがプリントアウトして
楽譜に貼ってくれていたのですが
写真では飽き足らなくなったのかな?
この絵を描いているあいだに、彼女の頭の中には
より鮮明に情景が浮かんで、イメージもより定着したのではないかしら。
Aくんは、不思議な和声の響きが連なる曲で
どこに行くのかわからない感じ、というキーワードから
迷路のお話を考えてくれました。
少し大きな生徒さんたちにも
自分がそこでどんな音を出したいのかひとつひとつ考えてもらったりします。
そうやってイメージを持つと
今の音は違う、もっとこんな音、と
自分から耳を働かせこだわりを持ってくれるようになり
その音を出すにはどんなタッチがいいのか
どんな工夫をしたらできるのか考え
そうした先に思い描いた音が出せたときの喜びも味わい
さらにピアノが楽しくなるのでしょう。
練習時間が増えた
お母さんがお声かけをしなくても練習するようになった
なんてお声を聞いたり
わたしはもっとうまくなりたいから教えてください!と
食いついてきてくれるようになったり
みんなの前向きなパワーに私もまた力をもらう日々です!
何か打ち込めるものがあるって
人生をとても豊かにすると思うのです。
みんな素敵よ♪