13 / 08 / 2017

前代未聞の大事件・・・

By 福山奈々 /

それは数日前のことです。

午前中のレッスンを終え、最終日を迎えたPTNAピアノコンペティションの本選、デュオ部門に出場する生徒さんの演奏を聴きに向かう途中、生徒さんのご家族から連絡が入りました。

7月26日に、JくんSくんが受けた連弾中級Bの本選で手違いがあり、優秀賞となっていた彼らが、本当は2位で本選を通過していた、とPTNAから連絡が入ったというのです。

そして、全国決勝大会出場の意思を問われたので、もちろん出ます、と答えましたと。

えーーーーーーーっ!!!!!

はーーーーーーっ?!?!?!

何が起きたの?

どういうことなの?????

もう私、パニックでした。

生徒さんたちがコンクールに挑戦し始めてから6年ほど経ちますが、結果が間違っていたなんて、始めてのことです。

去る7月26日、順当に予選を突破したJくんSくんのデュオは連弾中級Bの本選を受けましたが、全国決勝大会に通過したのはたった1組、彼らは優秀賞でした。

その日の本選通過は実は2組と決まっていたのに、コンクール運営本部から審査員の先生方への連絡ミスにより、1組しか通過させていなかったらしいのです。

そして、その日彼らは第2位の点数をいただいており、本来ならば全国決勝大会への出場が決まっていたのに、優秀賞とされてしまっていたというのです!

どうして今頃?

もう2週間も経ってしまっているというのに、今頃ひどい!

あの場でがっかりした彼らの気持ちはどうしてくれるの?

悔しくてしばらく気持ちがおさまりませんでした。

結果発表の掲示で、1番上の「全国決勝大会進出」の欄に自分たちの名前を見つけた時の喜びは、頑張ってきた子供たちにとってどんなに大きなものか、計り知れません。

…でも同時に

今年もJくんSくんの双子デュオが、全国大会のステージで演奏できるんだ!

またレッスンで2人と一緒に演奏を作り上げていくことができる!

2人の努力に、ちゃんと結果がついてきていたんだわ!

評価されていたんだわ!!!

と、どんどんうれしい気持ちも溢れてきて、もう何だかよくわからなくて気持ちの整理もつかず、人目を気にすることもできずに駅の改札近くで私は、しばらく涙が止まりませんでした。

完全に変な人です・・・。

もちろんその事実を聞いた2人は大よろこびです。

その日の夜、ご家族とも話し合い、前向きに捉えてとにかく全国決勝大会に臨もう、ということで気持ちを切り替え、私たちは新たなスタートを切りました。

彼らに残された本番までの期間はたった1週間です。

本人たち、ご両親、私、一丸となって、当日彼らがステージで悔いなく最高の演奏ができるよう、力の限りを尽くして突き進みます。

PTNAのHP内、コンクールページのトピック欄に、ひっそりとお詫びの記事が載り、結果のページが更新されました。

今回は連弾中級Bの部門で、全国7地区で同じ間違いが起きていたとのことです。

昨年は連弾中級Aで全国大会ベスト賞をいただき、今年は高校生・大学生・大人たちの中に混じってひとつ上の級に挑戦したJくんSくん、何はともあれ中級Bでも全国決勝大会出場、本当におめでとう❗️

先生も本当に本当に本当〜に、うれしいよ✨